ANB

ANB Tokyo オープニング展「ENCOUNTERS」

2020.10.11-2020.11.8
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7F STUDIO 2 6F STUDIO 1 4F GARAGE 3F GALLERY
EXHIBITIONS

3D ARCHIVE

2020年10月11日(日)〜11月8日(日)の期間、ANB Tokyoの4フロアを使ったオープニング展「ENCOUNTERS」。

3500人を超えるお客様にご来場いただき、たくさんの反響をいただきました。

この度、展覧会の全容をおさめた3Dアーカイブを公開いたします。

フロアを回遊しながら、各フロアの丸いピンをクリックするとアーティストやキュレーターのプロフィールを見ることができます。

展覧会を見逃してしまった方、もう一度気になる作品をご覧になりたい方必見の3Dアーカイブです。スマホやPCから、ENCOUNTERSをお楽しみください。

3D Archive By ARCHI HATCH

本展は、予期せぬ「遭遇」から生まれる新しい創造をテーマに、若手キュレーターたちが中心となって企画する4つの展覧会から構成されます。都市、ストリート、エコロジー、パーティーといった異なるテーマのもと、26組のアーティストが集結。

遭遇と対話から生まれるセレンディピティーを、ここANB Tokyoで体感していただけるよう願っております。

さらに、10月10日にはオープニングライブを配信予定。4つのフロアで同時にライブが行われ、フロアを縦断するパフォーマーが登場。各フロアの音楽と映像、そしてパフォーマーを追うカメラがDJ/VJによりミックスされYoutubeで配信されます。(*URLは限定公開)

3F NIGHTLIFE

都市とは、最高の出会いの場であり、変化しつづける場である。都市は、統治と自立のせめぎあいのなかで発展し、「夜の街」にはそれが顕著に現れている。ここ六本木は、東京を象徴する盛り場であり、夜の空間から新しい出会いと文化を創出してきた。このフロアでは、ストリートやクラブカルチャーを出自とするHouxo QueMESが、パーティーに見立てた展示空間を構成する。祭壇を想起するDJブース、かつて六本木のディスコで起きた死亡事故をモチーフとしたオブジェ、人工的に光る無数のディスプレイ作品など、都市の夜の営みに着想した記憶の痕跡と、これからの出会いや変化の始点を提示する。

音楽:LLLL

Houxo Que 参考作品《16,777,216 view #3, 4, 5 and 6 (from left) 》2016
MES 参考作品《HOTBED/温床》2019

4F 楕円のつくり方

正円は一つの中心から描けるが、楕円には二つの中心が必要であるーー楕円には正円のフォルムにない歪さと個性がある。そこに着目したこのフロアは、「ストリート」と「家族」の二つの中心をおいて企画された。まず最初に迎えるのは、90年代から、家族と自分をテーマに写真を撮り続けてきた長島有里枝によるポートレート。また、機械にグラフィティを描かせる作品で知られるやんツーと、グラフィティアーティストNAZEがライブドローイングの共同制作を行う。ほかにも、スクリプカリウ落合安奈マーサ・ナカムラ松田将英らが参加。家族から離れて路上へ飛び出し、路上から家族を想う、楕円としての展覧会。

長島有里枝 『SELF-PORTRAITS』より
やんツー《落書きのための装置》2011

6F And yet we continue to breathe.

ビルの隙間や空き地に群生する植物を見やると、都市に生きる群集の一人ひとりもまた、見落とされがちな存在であることを思う。展示では、コンクリートや梁がむき出しとなっている6Fに、六本木で自生する植生を持ち込むことで、都市の表皮を反転させ、都市に群生する人間を重ね合わせる。植物と人間の境界線を独自の視点で描く片山高志郷治竜之介林千歩の平面作品。同様にその境目についてミクロな視点から描く山形一生の映像作品。そして、一瞬のまばたきを永遠に留めるような喜多村みかの写真で構成される。複数の視点の共存と、その収束しない景色について考える。

片山高志《somewhere other than here》2016
山形一生(タイトル未定) 2020

7F SOURCE/ADIT: Studio TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH

写真の機能や概念を拡張させながら、2020年代を迎えた「東京」を多面的に再解釈していくプロジェクト「TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH(TPR)」。この活動の源泉(=SOURCE)となるのは、写真家、現代美術家、建築家、メディアアーティスト、音楽家など、多様な表現者たちの視点である。このフロアでは、メンバーそれぞれの考え方や方法論が色濃く現れている作品を展示し、そこから見えてくる多様なヴィジョンとそのリフレクションを新たな時代の入り口(=ADIT)として、アーティストが共働しながら模索していく「場」を立ち上げる。

小林健太《Purple Lights #smudge》2019
田村友一郎《六本木心中》2015
Courtesy of Yuka Tsuruno Gallery

ARTISTS

石毛健太、片山高志、喜多村みか、顧剣亨、郷治竜之介、小林健太、小山泰介、スクリプカリウ落合安奈、谷口暁彦、田村友一郎、丹原健翔、築山礁太、長島有里枝、永田康祐、NAZE、林千歩、Houxo Que、細倉真弓、マーサ・ナカムラ、松田将英、三野新、MES、山形一生、やんツー、吉田志穂、渡邉庸平(五十音順)

OPENING LIVE STREAMING

5名のミュージシャンが各階で演奏を繰り広げ、1名のダンサーがフロアを縦断。縦横無尽に生み出されるクリエイティブが音響と映像と入り混じり、まるでANB Tokyoがひとつの生き物のように蠢く一夜。その未知なる創造的実験に「遭遇」していただく試みです。

日時:10月10日(土)19:00〜予定

出演アーティスト:KOM_I、藤|||||||||||田、角銅真実、内橋和久、小暮香帆、Mora Mothaus
プロデューサー:Noiz Nakamura、小金沢健人
撮影:Tokyo Photographic Research(顧剣亨、小林健太、小山泰介、築山礁太、細倉真弓、三野新)
音響:中原楽(LUFTZUG)
VJ:高梨 喜芳
舞台監督:河内崇
制作:井尻有美

TICKET INFORMATION

会期:2020年10月11日(日)~11月8日(日)
会場:ANB Tokyo 3F, 4F, 6F, 7F
住所:港区六本木5-2-4(六本木駅から徒歩3分)
開催時間:12:00〜20:00(入場は19:30まで)
休館日:月・火
入場料:一般 1000円、中・高・大学生 入場無料 ※受付にて学生証要提示
入場規制:10名/毎30分程度
入場方法:事前予約制

キュレーション:山峰潤也(TAA共同代表)、石毛健太、丹原健翔、西田編集長、布施琳太郎、吉田山、Tokyo Photographic Research

主催:TAA

MESSAGE

六本木に新しく誕生したアートコンプレックス、ANB Tokyoでは、『ENCOUNTERS』展を開催いたします。「遭遇」を意味するENCOUNTERを複数形にしたタイトルは、ここANB Tokyoに関わるすべての人たちが、それぞれの領域や属性を超えて出会い、新しい扉が開かれるようにという願いと、このユニークなスペースと社会との遭遇を意味しています。

「遭遇」は、予期せぬ・偶発的な・望まぬ、といった言葉を連想させます。未知なるものへの恐れは、敵対や分断の予感からくるものです。しかし、「運命の出会い」のように新しい回路が望外の喜びをもたらすことを、私たちは知っています。

 今、世界は大変なコミュニケーション不全に陥っており、知らないもの同士が出会って何かを始めることは簡単なことではありません。ですが、この「大変」という言葉は「大きく変わる」ということも意味します。『ENCOUNTERS』は、アーティストやキュレーターとの対話を重ねながら、社会が大きく変わるための初めの一石を投じる企画です。


山峰潤也
一般財団法人東京アートアクセラレーション 共同代表