ANB

<シアターコモンズ’21>ツァイ・ミンリャン 「蘭若寺の住人」VR映画上映

2020.2.11-2020.2.21
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6F STUDIO 1
EVENTS

台湾を代表する巨匠映画監督ツァイ・ミンリャンによる、初のVR映画

ANB Tokyoでは2月11日(木・祝)〜2月21日(日)の期間、シアターコモンズのプログラムの一つ、ツァイ・ミンリャンによる初VR映画「蘭若寺(らんにゃじ)の住人」を上映します。

シアターコモンズは、演劇の力で都市にあらたな「コモンズ(共有地)」を生み出すプロジェクトです。演劇的想像力によって、対話や発見をもたらす経験をアーティストとともに仕掛けていきます。

第5回目となる今回のテーマは、「Bodies in Incubation 孵化/潜伏するからだ」。リアル空間とバーチャル空間の両方で、パフォーマンス、体験型アート、ワークショップ、言論イベントなどを1ヶ月にわたり集中的に展開します。

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©︎HTC VIVE ORIGINALS, photo by Chang Jhong-Yuan

圧倒的な映像美に没入し、その世界を浮遊せよ

名実ともに台湾を代表する巨匠映画監督ツァイ・ミンリャン。近年では映画のみならず美術や舞台にも表現を拡張し、日本でも多くのファンを魅了し続けている。そのツァイ監督が初めて手がけたVR映画『家在蘭若寺』は、ヴェネチア国際映画祭のVR部門で発表され絶賛された話題作だ。台湾の大手メーカーHTCが開発したVRシステムVive Proを駆使し、観客は360度の視野から映画の中に入り込み、リアルで強烈な体験をすることになる。

舞台は森の中の廃墟。リー・カンション演じる主人公は、謎の病におかされ、無気力にその治療にいそしんでいる。食事も受け付けず、風呂の中で飼っている一匹の魚にしか心を開くことができない彼の周りに、時々現れる女たち。映画は終始無言のまま、この奇妙な家や、森の中に息づく生命、霊、自然の気配を映し出していく。そしてある嵐の瞬間を境に、物語は突然動き出す…。

観客はこの映像詩を五感で受け止め、没入し、やがて自分自身さえも物語の中に浮遊する霊的存在となるような体感を得ることになるはずだ。

主催|シアターコモンズ 実行委員会
特別協力|HTC NIPPON株式会社
機材協賛|株式会社サードウェーブ
助成|台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター

ABOUT ARTIST

ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)

1957年、マレーシア生まれ。77年に台湾に移住。92年、『青春神話』で映画監督デビュー。『愛情萬歳』(94)でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を、『河』(97)でベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞し、世界的に注目を集める。近年はアートインスタレーションにも進出。托鉢僧に扮したリー・カンションが、群衆の中を超スローモーションで歩く様子を撮影する“行者(Walker)”プロジェクトを2012年から開始。現在までに、8作の短編を仕上げている。10作目の長編作『郊遊 <ピクニック>』(13)でヴェネチア国際映画祭審査員大賞を受賞。商業映画からの引退を表明するも、18年に『あなたの顔』を製作。そして20年には、11作目となる長編劇映画『日子』(英題:Days)を発表し、ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出された。

©︎HTC VIVE ORIGINALS, photo by Chang Jhong-Yuan

TICKET

▼ 上映情報
※上映は完全入れ替え制です。

日 時:2月11日(木・祝)〜2月21日(日)
上映回:11:00 / 13:00 / 15:00 / 17:00 / 19:00(各回約50分)
定 員:各回16名
休 演:2月15日(月)、2月16日(火)

▼ 参加方法
要予約・コモンズパス提示
チケットはシアターコモンズ'21 公式チケットページよりお求めください。

THEATER COMMONS

演劇の力で都市にあらたな「コモンズ(共有地)」を生み出すプロジェクト、シアターコモンズ。

世界的なパンデミックにより、集会や移動が制限され、人々の身体には大きな変化が起きています。隔離や自粛によって内側に籠る時間は、まるで卵に籠もってエネルギーを蓄える孵化の時間のようでもあり、同時に、見えないウイルスの発症可能性を待ち続ける時間でもあります。英語のIncubationという言葉は、「孵化」と「潜伏」を同時に意味しており、まさに「待機の時間」を生きる私たちの状態を言い当てています。

シアターコモンズ’21の会期は、2021年2月~3月。東日本大震災からちょうど10年、パンデミック発生からちょうど1年という時期にあたります。二つの災厄を経験し、いわばその「間」に生きる私たちは、体内に潜伏する様々なウイルスと共存しながら、新たな生命を抱卵し孵化する「待機のからだ」にあるとも言えるでしょう。今回のシアターコモンズでは「Bodies in Incubation – 孵化/潜伏するからだ」をテーマに、待機の時間に知覚されるもの、生み出される物語に焦点を当てたキュレーションを行ないます。