ANB Open Studio vol.7
ANB Studio Program参加アーティストによるオープンスタジオ第7回!
ANB Tokyoでは、さらに多面的な支援拡大を目指し、2022年4月からクリエイターを中心としたメンバーシッププログラム『ANB Studio Program』をスタートしました。
このプログラムでは、クリエイターが制作や発表のため自由に利用できる共同スペースとして、ANB Studio1&2(6F&7F)を提供し、プログラムを通して異なる領域のクリエイター同士が出会い、作品を制作、発表する機会を創出します。
30名を超えるメンバーの活動を、『Open Studio』と題した展覧会シリーズでご紹介。
7回目となる今回は、戒田有生のキュレーションのもと、大﨑土夢、大渕花波、加藤立の3名が参加。『プ(ブ)ラ(ネ)ズ(グ,フ,ウ)マ(ー)』をタイトルに、物質の第4の状態であるプラズマをヒントに歴史上で保存を目的とした技術によって受け継がれている絵画を経由しながらも、絵画が持つ異なる性質について考えている作家による展示を行います。
是非ご来場ください。
INFORMATION
タイトル|プ(ブ)ラ(ネ)ズ(グ,フ,ウ)マ(ー)
参加作家|大﨑土夢、大渕花波、加藤立
キュレーション|戒田有生
会 期|2022年11月18日(金)~20日(日)、23日(水・祝)、 25日(金)〜27日(日)
会 場|ANB Tokyo 7F
住 所|港区六本木5-2-4(六本木駅から徒歩3分)
開催時間|13:00-20:00
入 場 料 |無料
主催:一般財団法人東京アートアクセラレーション
(展覧会によせて)
物質の第4の状態とされるプラズマの性質を展示に反映するとしたら、という仮説をたてて企画を行います。現代における制作された作品やそれが披露される一回限りの展示が固体的なものだとすると、流動的でリキット・モダニティ化していく現代におけるSNSでの拡散は展示の液体的かつ固有性が希薄な状態であると考えられるのではないでしょうか。液体に熱を加えていくと気体になり、さらに加え続けるとプラズマという非常に分子が不安定な状態へと到達するように、非常に曖昧で混沌を極める現代の美術作品や美術の展示形態はどのように変化していくのか。今回はANBプログラムメンバーのアーティストである3名と共に思考と空間の実験を行います。絵画の構造において本来見過ごされがちな額縁というものを、絵画への認識や受容と重ね合わせて制作を行う大渕花波。制作道具やタバコの吸い殻、イメージを膨らませるメモなど、繰り返し現れるモチーフを画面ごとに配置し直しモノ同士の関係性をその都度更新させていく大崎土夢。生まれる前から存在してしまっている絵画というものを使用して、現代に生きる自分たちとの親しい関係を築こうとする加藤立。3人はANBという場所にいたこと、絵画というメディウムを使用しているという共通点のみで関係を持ち、展示終了後には関係は変化していきます。流動的に溶け出していく、気体のように散逸していくこの一瞬の一つの点としてこの展示を見ていただけたら。
キュレーター:戒田有生
oil on canvas
2022
2,273x1,818mm
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- 大﨑土夢|Tomu Osaki
※参考作品
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- 大渕花波|Kanami Ohbuchi
Oil on canvas
2022
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- 加藤 立|Ryu Kato
Curator
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- 戒田有生|Aoi Kaida